【靖国神社遊就館・無許可撮影】中国人インフルエンサー誰?名前・顔画像など特定は?

2025年12月、日本の靖国神社にある資料館「遊就館」で、撮影禁止エリアにもかかわらず動画を撮影し、中国のSNSに投稿した中国人インフルエンサーが物議を醸しています

当該インフルエンサーは歴史や博物館に関する情報を発信している人物で、数百万人のフォロワーを持つ有名な動画配信者。彼女の行為は、日中間の歴史認識やマナーをめぐる議論にも発展しています。

この記事では、この無許可撮影事件の全容、インフルエンサーの素性、動画の内容、各方面からの反応などを詳しく解説します。


問題となった場所:靖国神社の「遊就館」とは?

まず、今回の騒動の舞台となった**「遊就館(ゆうしゅうかん)」**は、東京都千代田区にある靖国神社の境内にある資料館です。

この館では、日本の近代戦争(明治維新~太平洋戦争)に関する展示が行われており、戦没者の遺品や軍服、戦闘機、特攻兵器などが数多く展示されています。館内には戦争の悲惨さや日本人兵士の記録が多数残されており、歴史資料として貴重な価値を持っています。

一方で、靖国神社や遊就館は戦争を美化しているとする批判も国内外に存在し、日中・日韓の外交的緊張の対象にもなる場です。そのため、撮影や取材などに関しては極めて厳格なルールが設けられています。


撮影が禁止されている理由とルール

靖国神社の公式サイトによれば、遊就館の内部は「撮影禁止」エリアと明記されており、これは展示物の保護だけでなく、戦没者や遺族への配慮、さらには悪意ある編集・誤解を防ぐための措置でもあります。

今回問題となった中国人女性は、その規則を破り、館内の映像を撮影した上で、SNS上で公開したため、非難の声が広がりました。


無許可で撮影・投稿したのは誰?

報道によると、今回の問題の中心人物は、中国人女性インフルエンサーの「王旖旎(ワン・イーニー)」氏です。彼女は以下のようなプロフィールを持つことで知られています。

項目内容
名前(本名)王旖旎(ワン・イーニー)
ハンドルネーム水星逛博物館(英訳:Museum Walker Mercury)
年齢非公開(30代前後と推定)
国籍中華人民共和国
職業博物館系インフルエンサー、大学教員、考古学博士
主なSNS抖音(中国版TikTok)、YouTube、微博など
フォロワー数約500万人(抖音)

「水星逛博物館」とは?どんな活動をしているのか

王旖旎氏は「水星逛博物館(Mercury Visits Museums)」というアカウント名で、中国内外の博物館・歴史施設・文化財スポットを訪れ、その様子を映像で紹介する活動を行っています。

彼女は中国国内だけでなく、日本を含むアジア・ヨーロッパ各国の施設を訪れており、博物館文化の啓発や歴史解説に力を入れています。動画の内容は教育的であると同時に、彼女独自の視点で歴史を語るスタイルが人気を集めています。

中国版TikTok「抖音」ではフォロワーが500万人を超えており、若年層を中心に高い支持を得ている有名人といえるでしょう。


撮影された動画の内容と論点

問題の動画は、靖国神社の遊就館内で撮影されたもので、展示物や遺影、戦闘機などが映し出されていたとされます

動画内では王氏が館内を歩きながら解説を行い、ナレーションを交えて展示を紹介。日本語は話しておらず、中国語での説明となっています。

映像の中で、特定の政治的メッセージが発せられたわけではないようですが、「撮影禁止区域であるにもかかわらず撮影した」こと自体が、日本国内ではマナー違反・規則違反と見なされています。


靖国神社の反応と対応

靖国神社側は、報道の取材に対し以下のような見解を示しました。

「遊就館の館内撮影は原則禁止であり、撮影や取材を希望する場合には、事前に正式な申請と許可が必要です。今回の事例については、そうした手続きがなされていないと確認しております。」

また、当該映像については内容の確認を行い、必要に応じて対処する姿勢を見せています。


日本国内のSNSでの反応は?

この動画が拡散されると、X(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄などで、日本国内から多くの批判的な声が上がりました。

代表的な意見としては:

  • 「ルールを守らずに撮影するのは迷惑」
  • 「宗教施設や戦没者を祀る場所への敬意が感じられない」
  • 「政治的な意図はなくても、日本人として不快に思う」

といった声が寄せられています。一方で、**「悪意があってやったわけではないのでは?」**という冷静な意見も見られ、ネット上ではさまざまな立場からの議論が起こっています。


王旖旎氏に悪意はあったのか?

現時点で、王氏自身がこの件について直接コメントした形跡は見つかっていません。ただし、彼女のこれまでの活動内容や映像のトーンを見る限り、露骨な政治的意図や挑発的な内容があったとは言い難いという見方もあります。

中国国内でも彼女の映像が取り上げられた一方で、過剰なナショナリズム的発言や偏向したコメントは控えており、あくまで「博物館を巡る旅の一環」として紹介していた可能性が高いです。

しかし、海外での行動にはその土地の文化・宗教・歴史的背景を理解する責任があり、“知らなかった”では済まされない側面もあるのが現実です。


今後の影響は?削除や謝罪の可能性は?

王氏の動画はSNS上から既に削除された、または非公開に切り替えられている可能性があります。今後、本人が公式にコメントを出すかどうかにも注目が集まっています。

また、中国国内では彼女を擁護する声も一部見られるものの、慎重な態度を求める意見も存在。インフルエンサーとしての影響力が大きいだけに、国際的なマナーや配慮を改めて考える機会となっています。


まとめ|インフルエンサーの影響力とマナーの重要性

今回の靖国神社・遊就館における無許可撮影騒動は、SNS時代における“インフルエンサーの責任”と“国際的な配慮”の重要性を再認識させる事件となりました。

  • 撮影禁止エリアでの動画撮影という基本的ルール違反
  • 歴史的・宗教的にセンシティブな場所での行動の軽率さ
  • 巨大なフォロワーを持つインフルエンサーの社会的影響力

いずれも現代のSNS社会において、無視できない問題です。

王旖旎氏は、今後の対応によっては信頼を回復する余地もあるでしょうが、国境を越えた文化的なリテラシーの必要性が浮き彫りになったと言えます。

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