2025年9月1日放送のテレビ朝日系番組『チャンス大城のリアルジョブホラー ~あなたの隣の怖い人~』にて、お笑い芸人・ヒコロヒーさんが語ったエピソードが視聴者の心に強烈なインパクトを残しました。
彼女が語ったのは、お化けよりもゾッとするような「人間関係の闇」。それは芸歴4年目の頃、信頼していた後輩女性タレントに仕掛けられた“ある罠”にまつわる体験でした。
テレビという華やかな舞台の裏にある、競争と裏切り、そして危険な場に引き込まれる構造的な問題。その詳細を、この記事でじっくり掘り下げていきます。
◆ 「仲が良い」と信じていた後輩の裏切り
当時のヒコロヒーさんは、芸人としての自信をつけ始めた時期であり、同じ事務所に所属するある後輩女性タレントとの交流も深めていたそうです。
その女性は、元アイドルという経歴を持ち、「ヒコロヒーさんのネタが好きで、芸人として学びたい」と語り、熱心に距離を詰めてきたといいます。
ところがある日、ロケから戻ってきたヒコロヒーさんは、マネージャーから突然「君、今の仕事全部いらんって言ったらしいな」と問い詰められます。どうやら、後輩が勝手に虚偽の報告をしていたのです。
「ヒコロヒーは、現在受けている仕事は全部不要だと陰で言っていた」──このような発言が、彼女の知らないうちに関係者の耳に入り、信用に大きな傷を残すことに。
この出来事を機に、ヒコロヒーさんは後輩との関係を断ち、距離を取ることにしたのでした。
◆ 不意の謝罪と“再接触”──疑いを抱きつつも応じた誘い
関係が絶たれてからしばらく経ったある日、その後輩から突然電話がかかってきました。
電話越しに後輩は泣きながら、「あの時はごめんなさい。謝りたい」と謝罪。さらには、「今、某テレビ局のプロデューサーたちと会食しています。この場に顔を出せば、仕事につながるかもしれません。良ければ来てください」と丁重に誘ってきたのです。
当時、まだ売れっ子とは言えない立場だったヒコロヒーさん。少しでもチャンスになるのならと、その言葉に応じて、言われた場所へと足を運びました。
しかし、そこには予想もしていなかった光景が待っていたのです。
◆ “偉い人がいる場”のはずが…見えたのは地獄絵図のような宴
現場に到着すると、後輩女性タレントはヒコロヒーさんを簡単に案内し、「楽しんでいってください」とだけ言い残し、そのまま立ち去っていったといいます。
残されたヒコロヒーさんが襖を開けた先にあったのは、華やかな業界関係者の集まりなどではありませんでした。
そこには、
- 下着姿の女性が大勢の男性の間に座らされている
- 「ブラ外された!」という女性の悲鳴
- 知らない中年男性が「キミ、どこの子?」と詰め寄ってくる
など、明らかに性的な演出と支配が漂う空気感の場だったのです。
ヒコロヒーさんが「カンテレの方々がいらっしゃるんですか?」と問いかけると、「そんな人は誰もいない」と即答されたとのこと。つまり、「仕事につながる飲み会」は全て偽りだったのです。
◆ これは“売られた”のか?後輩の思惑と真意
番組で語られた中で、最も重く響いたのはヒコロヒーさんの次のひと言でした。
「あのとき、自分が“売られた”と思いました」
自分が信じていた相手からの突然の誘い、そして見知らぬ男たちの中に一人放り込まれる形。もしあの場で“流される”ようなことがあれば、後輩の“紹介”ということで、また別の意味で名前が出ていたかもしれません。
ヒコロヒーさんは、「その後、泣きながら逃げるように帰宅した」と語っており、あの出来事がいかにトラウマになったかが伝わってきます。
◆ 後輩女性タレントの“正体”は誰?特定情報の行方
番組内でも、該当する後輩女性の実名は明かされていません。しかし、以下のような特徴がヒントとして散りばめられています:
- 元アイドル出身の女性芸人
- ヒコロヒーと同じ芸能事務所に所属していた
- ヒコロヒーの芸歴4年目の頃、後輩は芸歴2〜3年目
- 細身の体型で、「細長い犬」を飼っている(後にSNSでも確認)
これらの情報から、ネットではいくつかの名前が憶測として挙がってはいますが、ヒコロヒーさん自身が実名を伏せている以上、軽率な特定は控えるべきです。
被害者側が慎重に対応しているからこそ、視聴者やメディアも節度ある反応が求められます。
◆ “芸能界の構造”に潜む恐怖──女性芸人が背負うもの
この事件は、ただの「後輩とのトラブル」ではありません。芸能界という業界そのものに潜む、若手女性タレントに対する性的搾取・構造的な問題を浮き彫りにしたものと捉えるべきでしょう。
ヒコロヒーさんが感じた“怖さ”とは以下のような構造です:
- 実力よりもコネや接待が重視される風潮
- 女性であるがゆえに期待される“愛想”や“接待スキル”
- 上層部に“気に入られる”ために後輩同士で蹴落とす文化
このような構図に、ヒコロヒーさん自身が巻き込まれたことは、個人の問題ではなく業界体質の表れと見る声も多いのです。
◆ SNSと視聴者の反応:「名前を出さない配慮」に称賛の声
この告白に対して、SNS上では大きな反響がありました。
- 「あんな怖い話、笑いごとじゃない」
- 「業界って、思ってるよりずっとドロドロしてる」
- 「名前を出さないヒコロヒーの姿勢に人間性を感じた」
など、内容そのものに衝撃を受けるだけでなく、「誰かを晒し上げることなく問題提起した点」に対する称賛の声が多数寄せられています。
◆ おわりに:ヒコロヒーの告白が投げかけたもの
ヒコロヒーさんが語った“人が一番怖い話”は、芸能界という特殊な舞台でのリアルな出来事でしたが、そこには普遍的なテーマが潜んでいます。
それは、信頼の裏切り、立場の弱い人への圧力、そして沈黙が生む構造的な加害。
芸人として笑いを届けるヒコロヒーさんが、あえて笑えない“過去”を語ったことには、大きな意味があります。それは「誰かが声をあげなければ、この構造は変わらない」という意思表示でもあるのです。
今後、こうした闇の構造が少しでも改善されることを願いつつ、ヒコロヒーさんのように“語る勇気”を持つ人の存在が、業界全体を少しずつ変えていくことを信じたいと思います。
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