TBS『情熱大陸』に登場し、瞬く間に注目を集めた“古着バイヤー” 栗原道彦(くりはら・みちひこ)さん。
彼が手掛ける古着店「Mr. Clean(ミスタークリーン)」は、今や全国からファッション好きが集う“聖地”として知られています。
そんな栗原さんの生き方は、まさに“ストリートから這い上がった職人”。
高校に進学せずに鳶職から始まり、わずか17歳で原宿の伝説的古着店「ロストヒルズ」に就職。
そこから30年にわたり、日本の古着カルチャーを第一線で牽引してきました。
この記事では、栗原道彦さんの 経歴・学歴・結婚や家族構成 を中心に、
その魅力と信念、そして仕事への情熱を詳しく解説します。
■ 栗原道彦のプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 栗原 道彦(くりはら みちひこ) |
生年月日 | 1977年 |
年齢 | 48歳(2025年現在) |
出身地 | 千葉県千葉市稲毛区 |
職業 | ヴィンテージバイヤー・Mr.Cleanオーナー |
活動開始 | 1995年〜 |
趣味・特技 | 買い付け・古着のリペア・アメリカ文化研究 |
■ 学歴と原点 ― 中学時代に芽生えた“古着愛”
栗原道彦さんが古着に惹かれたのは、中学生の頃。
ファッション誌で見たアメリカンヴィンテージの世界に魅了され、
「自分の手で“古着の価値”を見抜ける人間になりたい」と強く思ったといいます。
高校には進学せず、鳶職(とびしょく)として社会に出る道を選択。
「自分の力でお金を稼ぎ、好きなものに全てを注ぎ込みたい」という早熟な価値観を持っていたのです。
この“働くことを通じて好きなものを極める”という哲学が、
のちのバイヤーとしての原動力になりました。
■ 経歴①:17歳で古着業界へ ― 「ロストヒルズ」での修業時代
17歳のとき、原宿の名店「ロストヒルズ」に就職。
そこは日本のヴィンテージ文化を語るうえで欠かせない伝説的ショップ。
栗原さんは当時、まだ10代にもかかわらず、
洋服の仕入れ・販売・クリーニングなど、店のあらゆる仕事をこなしながら腕を磨きました。
18歳になると、なんと単身でアメリカへ買い付けの旅に出発。
「自分の目で確かめ、自分の足で掘り出す」ことにこだわり、
広大なアメリカ各地をレンタカーで横断する過酷な買い付けをスタートさせました。
この時期に培った 直感的な“目利き力”と交渉スキル が、現在の彼の最大の武器です。
■ 経歴②:「ロストヒルズ」から独立し、フリーのバイヤーに
2003年に同店のバイヤーへ昇格し、アメリカ買い付けを一手に任される存在となった栗原さん。
しかし約15年勤めたのち、2011年に独立を決意。
理由は、「自分の感性を100%表現できる店を作りたい」という想いから。
そして、オンラインストア 「Mr. Clean」 を立ち上げました。
屋号の由来は「清潔で状態の良い古着を届けたい」という信念。
古着は「汚い・古臭い」という固定観念を覆し、
“クリーンで上品なファッション”として再定義したのです。
■ 経歴③:「Mr. Clean Yokohama」から渋谷・富ヶ谷へ
2018年には横浜に初の実店舗「Mr. Clean Yokohama」をオープン。
ここでは、アメリカンミリタリー・ヴィンテージスウェット・デニムなど、
時代を超えて愛される古着を中心に展開。
その後、2020年には渋谷区富ヶ谷へ拠点を移転。
代々木公園駅から徒歩約6分という立地に店舗を構え、
国内外のファッション関係者が訪れる“日本屈指の古着スポット”となりました。
■ 栗原道彦の買い付けスタイル ― 「1日30店舗回る男」
彼の買い付けは“過酷”という言葉がぴったり。
半年は日本で店舗運営、残り半年はアメリカで買い付けに費やすという生活を30年近く続けています。
買い付け中は、1日平均30軒のスリフトショップを巡ることも珍しくなく、
広大なアメリカ大陸をレンタカーで横断。
滞在可能な183日間をフルに使い切るほどの情熱ぶりです。
「古着は探す過程が一番の醍醐味。偶然の出会いが、服に“物語”を与える。」
このストイックな姿勢が、業界内でも「本物の職人」と称される理由です。
■ 経営哲学:「安く・美しく・誠実に」
情熱大陸での密着でも印象的だったのが、
栗原さんの口から何度も出た「安く、綺麗に」という言葉。
古着の魅力は一点物であることに加え、
“状態の良さ”が価値を左右するという考えのもと、
彼は仕入れ後に必ず自ら洗濯・アイロン・補修を行います。
「お客様の手に届くまでに、どれだけ綺麗にできるか。そこに僕の仕事のすべてがある。」
ブランドより“誠実な仕立て”を重視するその哲学こそ、
「Mr. Clean」の名にふさわしい信念と言えるでしょう。
■ 結婚や家族構成は?プライベートは徹底的に非公開
気になるのは栗原さんのプライベート。
結婚しているのか、妻や子供はいるのか――。
実は、家族に関する情報は一切非公開。
メディアやSNSでも家庭の話題を口にしたことはなく、
仕事と私生活を完全に切り離している印象です。
ただし、彼の行動スケジュールを見れば、家庭を持つことの難しさも想像できます。
1年の半分をアメリカで過ごす生活スタイルでは、
家族と離れての時間が長くなるため、公に語らないのかもしれません。
ファンの間では「独身説」と「既婚説」の両方がささやかれていますが、
本人が語らない限り、真相は不明です。
それでも、「家族よりも古着に人生を懸けている」といわれるほど、
仕事への情熱が彼の人生の中心にあることは間違いありません。
■ 人間・栗原道彦 ― “古着は文化”という信念
栗原さんが大切にしているのは、“古着をただのファッションで終わらせないこと”。
「古着は過去の人の生きた証。服の背景にある“時代の物語”を伝えたい。」
この思想が「Mr. Clean」の全てに息づいています。
彼の店舗には、古着を知り尽くした同業者や、若手デザイナー、スタイリストが訪れ、
栗原さんのセレクトや語りから学びを得ています。
古着を単なるトレンドではなく、“文化としての継承”と捉えるその姿勢は、
現代のサステナブル思想にも通じるものがあります。
■ まとめ:情熱で築いた「清潔な古着文化」
- 千葉県出身、1977年生まれ
- 高校進学せず鳶職を経て17歳で古着業界へ
- 「ロストヒルズ」で修業、18歳でアメリカ買い付けを開始
- 2011年「Mr. Clean」創業、現在は渋谷・富ヶ谷に店舗を構える
- “清潔で状態の良い古着”という哲学を貫く
- 結婚・家族に関しては非公表
🌿 結論
栗原道彦さんは、流行を追うファッションではなく、
「服そのものの物語と価値」を届けることに人生を懸けてきた人物です。
“清潔に、誠実に、情熱を持って”——。
この信念が、彼を「古着界のカリスマ」に押し上げた最大の理由と言えるでしょう。
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